熊本県産「くま桧」の製品ができるまで
当社で使用する原木の6割は、熊本県南部の人吉球磨地方の通称“くま桧”と呼ばれる桧を取り扱っております。
“くま桧”の特徴は、枝打ちや間伐され、手入れの行き届いた山林から産出される原木のため目が詰まっており、
節が少ないことや赤みが強いことがあげられます。また、熊本の桧の産出量は全国1位(令和5年度)と全国有数の産出県です。
桧が日本の建材として選ばれてきた理由は、長期間に渡ってその強度が維持される点や、抗菌性や防虫性にも優れている点です。
当社では最新の大型乾燥機により、含水率を15%以下にすることで木材の変形を極限まで減らしています。
1.原木
熊本県人吉球磨地方をはじめ、九州の原木市場から厳選された桧の原木を使用します。
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2.皮むき
「リングバーカー」と呼ばれる自動皮むき機で、鉛筆を削るように樹皮をそぎ落とします。
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3.製材加工
搬入された丸太を最新の機械が木の形状を読み取り、四角い形状に切り出します。この段階ではまだ含水率が50〜80%あり、触れると弾力があります。
4.乾燥
乾燥庫に入れ、独自の乾燥スケジュールで徹底的に管理します。この時点で含水率が15%以下になり、出庫後は最低2週間養生することで、含水率が均一化されます。
5.加工~仕上げ
乾燥と養生を終えた木材はラフ材と呼ばれ、まだ表面がザラザラした状態です。これをモルダー加工で表面を平滑にし、規格寸法になります。
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6.検査~出荷
熟練の職人が1本1本、目視による選別を行い等級分けをしています。ご要望に応じて測定器で含水率、強度を測定します。これら行程を経て製品として出荷されます。